ヤンキースーデビルレイズ日本開幕戦  ガイド 「ヤンキース」

今日と明日はいつもと趣向を変えて、30日、31日に日本で開幕するヤンキースデビルレイズ戦の観戦ガイドをのせたいと思います。 


ニューヨーク・ヤンキース」予想オーダー


1 中堅 ロフトン    .298 12HR 48打点 30盗塁     
「90年代最高の一番打者」も年齢のせいでかっての驚異的なスピードや守備範囲は衰えた。それでも1年に50盗塁が当たり前だったのが、30盗塁になっただけ。年をとったとはいえ、出塁を一番の念頭におくその姿勢も、まさに1番打者として最適である。1回はセーフティバントを見られるかもしれない。
2 遊撃 ジーター   .324 10HR 52打点 (昨季怪我の欠場あり)    
現在メジャー最高のクラッチヒッター(チャンスに強い打者)。その実力は表面上の打撃成績だけでは、決して計れない。弱った投手の隙は絶対に見逃さないそのバッティングは、まさにメジャー1の毒サソリ。華麗なショートの守備で、ロドリゲスと組む三遊間の守りは、メジャー最高のものになった。その結果、彼らと比べられるのは、伝説の選手たちだけしかいなくなってしまった。
3 三塁 ロドリゲス   .297 47HR 119打点     
メジャー最高の打者。軽く振ったバットからは、驚くほどボールの伸びが生まれる。今年2年連続ゴールドグラブ賞を授賞したショートのポジションから、コンバートされたサードの守備にも注目。攻守ともに超一流。
4 DH ジオンビ  .250 41HR 107打点   
パワーがありながら、広角打法の持ち主。怪我さえなければ、3割40本はクリアする。滑らかなスイングで、長打を連発するバッティングは、まさに4番にふさわしい。
5 右翼 シェーフィールド  .330 39HR 132打点
打球の速さはメジャー1。彼の弾丸ライナーは注目です。彗星級の速さ。右翼の守備も、無類の強肩を誇る。私生活ではゴシップ王だが、野球の才能はずば抜けている。奪三振王グッデンの従兄弟というのも、納得できる身体能力の高さ。
6 左翼 松井       .287 16HR 106打点
言わずと知れた日本のHRキング。日本にいた時よりも流し打ちが増えたが、今年25本塁打を超えることは間違いなし。どれか一つがずば抜けた打者というより、走攻守の平均の高さが彼の持ち味。
7 捕手 ポサダ      .281 30HR 101打点    
キャッチャーではメジャー屈指のクラッチヒッター。彼が下位の打線は恐怖以外の何者でもない。打撃に比べると、肩は平均的。それでもメジャー・キャッチャーの平均には驚くはず。
8 一塁 クラーク     .232 16HR 31打点   
NBAにも指名されたことがある201cmの巨人。かってはタイガースで30本塁打を記録したこともあるが、最近は低迷。彼を見てると、「大型扇風機」という言葉が思い浮かぶ。
9 二塁 ウィルソン    .230  3HR 15打点   
長年の内野の守備固めをしていた守備の人。ソリアーノ移籍でチャンスがめぐってきた。それでもこの打線に彼がいること自体が、驚き。

(投手)
・30日先発 ムシーナ   17勝8敗 防御率3.40
ヤンキース3人の右腕エースの一人。ツーシーム(揺れる速球)は140キロ台半ばながら、抜群のコントロールで打者を圧倒。彼から大量得点を奪うのは、至難の業。最近はあまり投げなくなったが、普通のカーブより落差が大きく、鋭く曲がる「ナックルカーブ」は彼以外メジャーではあと数人しか投げれない。   
・31日先発 ブラウン   14勝9敗 防御率2.38 
ヤンキース3人の右腕エースの一人で、球界最高年俸ピッチャー(1ドル=120円として、年俸18億8000円!)。メジャー1と言われるハードスライダー(速く、そして曲がりが異様に大きいスライダーのこと。かれのスライダーは140キロ台半ば)と、150キロ台の速球で、その地位を築いた。長丁場を投げるスタミナは落ちてきているが、それでも相変わらず奪三振数は多い。
・セットアッパー(中継ぎ) クアンリトル 2勝5敗 防御率1.75(!)
その安定感で、現在メジャー最高のセットアッパーの一人。速球は145キロ前後だが、低めにボールを集めるコントロールは抜群で、1イニングで打者が攻略するのは難しい。
・クローザー リベラ     5勝2敗40セーブ 防御率1.66(!)
投げる球の大半は「カットボール」(速球の一種で、スピードは速球並だが、右投手なら右に、左投手なら左に、打者の手元で食い込んでくる変化をする)。それがわかっていても打者が打てないのは、その150キロ台のカットボールが、あまりにもキレがあるから。昨年の春キャンプでは、味方ながら松井がそのキレに「これは打てない」ともらしていた。

※選手の成績は昨季のもの