2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

今、このチーム! 『フロリダ・マーリンズ』

〔ナショナル・リーグ東地区〕 ※4月27日現在 勝 敗 1 フロリダ・マーリンズ 13 7 2 アトランタ・ブレーブス 11 9 3 フィラデルフィア・フィリーズ 8 10 4 ニューヨーク・メッツ 8 12 5 モントリオール・エクスポズ 5 16 メジャーリー…

ランサポート(RS)〜好投して勝てる投手、勝てない投手

「OPS」と同じく日本ではまだちょっとマニアックな数字だが、「ラン・サポート(RS)」という数字が最近、アメリカの野球雑誌などでよく見られるようになった。この「RS」というのは、ある投手が先発した試合で、味方打線が9回あたり平均何得点して…

多田野数人、24歳。メジャーリーガーになった日。

昨年春に立教大学を卒業し、インディアンスのマイナーリーグで米国の野球生活をスタートしていた多田野数人投手が、23日メジャーリーグに昇格した。現在インディアンスはここ数年の選手大放出と緊縮財政によって、先発陣にも、リリーフ陣にも圧倒的に人材…

イリーガルピッチ〜不正の王様

いわゆる不正投球のことで、ボールに唾液やワセリン、シャンプーなどをつける「スピットボール」や、紙や鉄のヤスリでボールに傷をつける「エメリーボール」、あるいは「スカッフボール」などのことを指す。 どうして投手がそんなことをするかというと、手に…

閑話休題 「ワンダフルライフ 反町隆史の涙」

普段はほとんどドラマなど見ないのだが、たまたまテレビをつけると野球のドラマをやっていた。チャンネルをつけたとき、すでにそのドラマは1時間のうち30分を終えてしまっていたが、残り30分でも僕には十分楽しめた。 テレビ欄の紹介や後で見た番組のH…

悲しきレッズ

シンシナティ・レッズが4月21日時点で8勝6敗という、勝率5割以上の成績を残し、シーズン前の大方の予想をくつがえして、健闘を見せている。 しかし、と僕は思ってしまう。 レッズは昨年のシーズン途中で、長年チームでセットアッッパーをつとめてきたス…

その瞬間、球場を漂ったもの 〈’03 アリーグ優勝決定戦 回想〉

どうしてなんだ、と思った。その瞬間、レッドソックスの選手たちが緊張を解くのがわかった。どうして戦いの最中なのに、兜を脱ぎ捨てなければならないのだろう。僕にはそれがわからなかった。 昨年のアメリカンリーグ優勝決定戦は、大方の予想どおりにプレー…

この選手に注目!4人目 「カート・シリング」

アリゾナ・ダイアモンドバックス 投手 38歳 コントロールと155キロのスピードが調和した速球が最大の武器だが、彼の投手としての本当の魅力は、“ハート”で投げられることだ。 何を今さらと言われるかもしれない。でも今さら、カート・シリングなのだ。…

どうした、アレックス・ロドリゲス?

現在最高のトータルプレイヤー、ニューヨーク・ヤンキースの三塁手アレックス・ロドリゲス(以下A・ロッド)が大変に苦しんでいる。A・ロッドの今季の成績は、12試合を消化した時点で、打率.156、1本塁打、3打点というもの。3年連続ホームラン王…

投手のスイートスポット

メジャーリーグの一流投手たちは、それぞれ実に多彩な決め球を持っているので、その投球にはなんの共通点もないように見える。 ところが個性はそれぞれ違う一流投手たちにも、探してみるとたった一つだけ共通点がある。 それは自分の活動場所を、外角のスト…

4月15日はジャッキー・ロビンソン・デイ

もう過ぎてしまったが4月15日を今年から、「ジャッキー・ロビンソン・デイ」にすることを、先月にセリグ・メジャーリーグ・コミッショナーが発表した。これは初の黒人メジャーリーガーであるジャッキー・ロビンソンがデビューした日が、1947年の4月…

野茂の恋

野茂がメジャーリーグに移籍してから初めの数年間は、バッターに打たれたあとにはよくそのバッターを手放しで褒めるコメントが聞けた。 いわく「(打たれた僕が)見とれてしまったスイングだった」 いわく「(取材しにきた記者に向かって)あのバッティング…

タイガースと3人の先発投手

去年のデトロイト・タイガースはとっても弱かった。本当に弱いチームだった。シーズン通算で119敗(43勝)もしてしまったが、これはニューヨーク・メッツが創立1年目の1962年に記録した120敗に次ぐ歴代2位の記録だった。 それもこれも打撃陣と…

ファット・イズ・「OPS」?

打率が高くても、チャンスに弱かったり、選球眼が弱く出塁率が低かったら、実は投手にとってはそんなに脅威になるバッターではない。またパワーがあってホームラン数は多いのだが、出塁率が低ければ、時々でる一発にだけ気をつければいいということになる。…

とうとうボンズが、ウィリー・メイズの記録に並んだ!

4月12日対ブリューワーズ戦に、バリー・ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)が3ランホームランを打った。これでボンズの通算本塁打数は660本となり、歴代3位のウィリー・メイズの記録と並んだことになる。 ウィリー・メイズ(1952〜73年)と言…

現在最高のスイッチヒッター 〔2〕

ランス・バークマン 右翼手 28歳 近い将来、アストロズを史上初めてワールドシリーズに連れて行くことになるだろうスラッガー。 これからスイッチヒッターとしての頂点に、登り詰めようとしているバッターがこのバークマンだ。2年前には128打点で打点…

現在最高のスイッチヒッター 〔1〕

チッパー・ジョーンズ 左翼手 32歳 3割30本は当たり前のミスター・ブレーブス では現在のMLB世界で最高のスイッチヒッターは誰かといえば、つい数年前までは、守備も攻撃も超一流、チャンスにも非常に強かったバーニー・ウィリアムスだったが、彼も…

MLBのスイッチヒッター

左右両方の打席で打つスイッチヒッターといえば、古くはV9の巨人・柴田勲に始まり、高橋慶彦、松永浩美、そして松井稼頭央と日本ではリードオフマン型の選手に多かった。 しかしメジャーリーグでは、スイッチヒッターはあらゆるタイプの打者、あらゆるポジ…

この選手に注目!3人目 「バーノン・ウェルズ」

トロント・ブルージェイズ 中堅手 25歳 まだ若いながら、アリーグでも3本の指に入る攻守兼備のセンター。残る二人はギャレット・アンダーソン(エンゼルス)と、トリ・ハンター(ツインズ)。 ウェルズは昨年のシーズンに215安打(打率.317)を放っ…

Wait till,,,,,,When?

日本の球団で未だに日本シリーズを制したことがないのは、大阪近鉄バッファローズただ1チームだけだが(日本ハムは前身の東映フライヤーズ時代に体験)、メジャーリーグにはワールド・チャンピオンを体験してないチームは、全部で8チームある。 その8チー…

リトル松井、初陣一番槍!

これが数週間前のオープン戦まで、あれほど自分のタイミングを失っていた選手のバッティングだろうか。 相手のオルティーズが投げた146キロの速球は、真ん中の甘いコースに来る失投だったとはいえ、松井稼頭央の初打席でのバッティングは素晴らしいものだ…

リトル松井、その成績はまず何と比較するべきか?

(昨季100ゲーム以上出場した遊撃手の打率内訳) .300以上 4人 .290〜.299 3人 .280〜.289 1人 .270〜.279 4人 .260〜.269 3人 .250〜.259 7人 .250以下 3人 現在のメジャーリーグにおいて守備だ…

オープニングデイ!

4/5 ドジャースタジアム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R サンディエゴ・パドレス 0 0 1 0 6 0 0 1 0 8 ロサンゼルス・ドジャース 0 0 0 0 1 1 0 0 0 2 野茂英雄の3度目の開幕戦先発は、5回7失点をきっし、初の開幕戦黒星をつけられる…

開幕前に イチローへのラブレター

昨日僕は、イチローはほかの日本人選手たちとは明らかに異質な存在だと書いた。今日ここには、僕がそう思う理由のいくつかを書きたいと思う。 昨年イチローはシーズンで212本のヒットを打った。これはメジャーリーグのあらゆる選手の中で2番目に多いヒッ…

出塁率.360以上。それが一流の証。

(昨年の1番打者の出塁率10傑) ※所属チームは昨年のもの1 ブラッド・ウィルカーソン(エクスポズ) .380 2 スコット・ポドセニク(ブリューワーズ) .379 3 マーロン・バード(フィリーズ) .366 4 レイ・デューラム(ジャイアンツ) .…

25人枠の余裕

セントルイス・カージナルスの田口壮外野手が、メジャーで開幕を向かえることをほぼ確定的なものとした。メジャー3年目にして初めてのことである。これはトニー・ラルーサ監督が、3月31日の地元紙セントルイス・ポスト・ディスパッチの取材に対し、「田…

韓国人メジャーリーガー展望  いつか白球を青空に

サッカー日本代表監督トルシエの通訳だったダバディ氏のブログ(http://dabadie.cocolog-nifty.com/blog/main.html)がとても面白い。彼はサッカーだけでなく、アメリカ4大スポーツ、テニスもとても好きなようだ。本当にその競技が好きかどうかは、その人が…