韓国人メジャーリーガー展望  いつか白球を青空に

サッカー日本代表監督トルシエの通訳だったダバディ氏のブログ(http://dabadie.cocolog-nifty.com/blog/main.html)がとても面白い。彼はサッカーだけでなく、アメリカ4大スポーツ、テニスもとても好きなようだ。本当にその競技が好きかどうかは、その人が書いた文章を読めばわかる。ダバディ氏のブログを見れば、本当に好きなんだなというのはよくわかった。
その好きの深さは、彼がそこで自称しているように、“オタク”的なレベルまで掘り下げれているようだ。


その彼のある日のブログに、注目している韓国人大リーガーというのがあった。それによると、彼が今年注目している韓国人選手は以下の選手たちだそううだ。

ブレーブス    ジュン・ボン(6勝2敗 防御率5.05 今季から先発ローテに新加入か)
          Sung Ki Jung
マーリンズ    チェ・イソプ(打率.218 8HR 28打点)
カブス       Jae Kuk Ryu
レッド・ソックス キム・ビョンヒョン(9勝10敗16S 防御率3.31)
エクスポズ    キム・サンウー(0勝1敗 防御率8.36)
          Seung Song
レンジャーズ   パク・チャンホ(1勝3敗 防御率7.58)
メッツ      ソ・ジェウォン(9勝12敗 防御率3.82 先発ローテの投手)
ホワイト・ソックス  Byeong An
マリナーズ      Chae Sung Baek
           Shin Soo Choo


※()内は昨季のメジャーでの成績


現在18人いるメジャーの韓国人選手の中でも、エクスポズ・フアン(!)のダバディ氏はキム・サンウーを、そして日本人では大家の二人を特に応援しているそうだ。
それにしてもまだメジャーでほんとんど出場していない選手を、ここまで知っているとは、ダバディ氏は野球にもかなり深い興味をもっているのは間違いない。


私個人としてはマーリンズの崔(チェ)選手が、今年一番飛躍するのではないだろうかと考えている。
昨年は松井と両リーグで新人王争いをすると思われていたが、左投手を苦手とし、不振を極めた。だがオフに層の厚いカブスからトレードで、マーリンズに移り、レギュラーの座はほぼ手にしている。
マーリンズはそのトレードでデレク・リーを高年俸のために放出しなければならなかったが、トレードの相手に指名したのが、同じ一塁手の崔だった。
そのトレードを実行したマーリンズのGMベインフェストには、昨年ワールドシリーズを可能にしたシーズン途中での補強を見ていても、野球に対する深い理解と洞察力を感じる。
そのGMが指名したというのが、興味をそそる。ベインフェストなら、下手な買い物はしないはずだ。
それに崔は、韓国人メジャーリーガーには珍しいスラッガータイプ。パワーがある打者は、あとは細かいところを実戦で修正していくのが、成長させるには最適な方法だというのが、私の考えである。優勝したとはいえ層の薄いマーリンズの水は、彼に合うはずだ。

メジャーで松井が日本人初の、崔が韓国人初の長距離打者になるのでは、どっちが先だろうか。
そのホームランレースを、いつの日か見てみたい。
それもできれば熱い夏の日のヤンキースカブスインターリーグで。