野球のチケット代は米国4大スポーツ中、何番目?

昨日29日にシカゴを本拠地に置く、スポーツマーケティング会社チーム・マーケティングレポート(TMR)が、メジャーリーグ全30球団の今シーズンの観戦チケットの平均を発表した。それによると1席当たりの平均が、「19ドル82セント(約2090円)」になり、昨年に比べておよそ4パーセント増額したことが明らかになった。
それでも米国の4大スポーツ(野球、アメフト、バスケ、アイスホッケー)の中では、圧倒的に安い。
他のスポーツのチケット平均は、NFL(全米プロフットボールリーグ)が「50ドル2セント(約5280円)」、NBA(全米プロバスケットボール協会)が「43ドル65セント(約4610円)」、NHL(北米プロアイスホッケーリーグ)が「41ドル56セント(約4380円)」となっている。
このチケットの差は主に試合数に比例している。数が少なく試合を見るチャンスが少ないスポーツほど高額で、試合数が多いスポーツほどチケットは安い。
レギュラーシーズンはMLBが162試合、NHLが82試合、NBAが82試合、NFLが16試合となっている。
この試合数の通り、4大スポーツの中でもっともチケットがとりにくく、またテレビの視聴率がいいのはNFLである。ほんとどの人が、年間たった16試合のシーズンチケットを購入して入場するので、NFLのチケットは市販ではほんんど出回らない。だがそこはもちろん資本主義の国、お金に糸目をつけなければ、どんなチケットも、チケットエージェント会社がとってくれる。
それに比べれば野球ははるかに牧歌的で、特別な試合や優勝争いをしてない限り、ほぼその日に球場でチケットが買える。
この気安さが何より、国技はアメフトでも、ナショナルパスタイム(アメリカ国民の娯楽)は野球ということが変わらない理由なのだろう。