史上初の台湾人メジャーリーガーを知っていますか?

陳金峰(チェン・チンフェン)
ロサンゼルス・ドジャース、26歳、外野手。


毎年9月になるとメジャーリーグでは、8月にシーズンが終わったマイナーリーグの選手の“お試し期間”として、ベンチの選手枠を25人から40人に増やす。2002年の9月、この40人枠の恩恵を受けて、台湾人・陳金峰がメジャーに初昇格し、史上初の台湾人メジャーリーガーになった。
その年、陳はドジャース3Aのラスベガス・51’sで4番を打っており、その活躍を認められての昇格だった。
だがその年は3試合に出場で1四球、5凡退に終わると、翌03年にはわずか1試合1打席だけの出場で凡退。そして今年に入っても3試合に代打で登場すると、3打席凡退をきっし、これまでメジャー3年間で9打席ノーヒットと結果を出せていない。
この結果を出せない打撃と、DL(故障者リスト)入りしていた救援投手フォルケンバーグの復帰のために、陳は4月24日にわずか11日のメジャー生活で、再びラスベガスに去っていった。
公称では松井と同じ身長で、彼よりおよそ10キロ軽い右投げ右打ちの陳は、今季はマイナーでも打率.216、1HR(5月3日現在)と苦労しているが、昨年、1昨年と同じラスベガスでチームの主砲にふさわしい活躍をしたきたので、この時点で判断するのは早いというものだ。
そしてドジャースの選手に欠員が出たときに、これまでの実績から陳は打者でメジャー昇格するにはかなり上の順位につけている。
そのため勝負はこれからといったところだ。
野茂や石井の先発試合に、代打で見られる日は、今年中に一度はあるだろう。