ランディ・ジョンソンが完全試合達成!〜128年間で17人目
5/18 ターナーフィールド
ダイアモンドバックス 010000100 2
ブレーブス 000000000 0
5月18日のブレーブスとの試合で、ダイアモンドバックスのランディ・ジョンソンが完全試合を達成した。
ジョンソンはまだマリナーズに在籍していた90年に、タイガース相手にノーヒットノーランを経験していたが、完全試合は初めてだった。これまで完全試合の最年長投手はサイ・ヤングの37歳だったが、これでジョンソンは40という年齢に書き換えた。
以下は完全試合を達成した17人のプロフィール。
(選手名) (達成年) (プロフィール)
1 ジョン・ウォ−ド 1880年 通算164勝。メジャー通算7年間でタイトルはなかった。
2 ジョン・リッチモンド 1880年 不明。
3 サイ・ヤング 1904年 言わずと知れたメジャーリーグの歴史の中で最高の投手。通算511勝は断トツの歴代1位。ノーヒトノーランも1回達成。
4 アディー・ジョス 1908年 通算160勝。ノーヒットノーランも1回達成。
5 チャールズ・ロバートソン 1922年 通算49勝(80敗)。メジャー8年間でタイトルなし。
6 ドン・ラーセン 1956年 史上初めて、そして今でも唯一のワールドシリーズでの完全試合達成者。だが自身の頂点もその試合だった。通算81勝(91敗)。
7 ジム・バニング 1964年 通称“リザード(とかげ)”。サイドスローからの速球で、両リーグで初めて100勝を達成した投手。通算224勝。
8 サンディー・コーファックス1965年 史上最高の左腕の一人。剛速球と三階カーブであらゆる打者を圧倒したが、30歳という若さで引退した。ドジャースファンにとっては神に等しい投手。通算165勝。
9 キャットフィッシュ・ハンター 1968年 通算224勝。ワールドシリーズではアスレチックスで3連覇、ヤンキースで2連覇を経験。ジム・パーマーとともにアスレチックスの黄金時代を築いた。
10 レン・バーカー 1981年 通算74勝(76敗)。最多奪三振2回。
11 マイク・ウィット 1984年 通算117勝(116敗)。身長201cmの大男だった。ランディ・ジョンソンは208cm。
12 トム・ブローウィング 1988年 通算123勝。レッズの90年のワールドシリーズ制覇に貢献した。
13 デニス・マルティネス 1991年 通称“プレジデント(大統領)”。その由来は、メジャーリーグでの活躍で母国ニカラグアの英雄になった彼は、サッカーでいえばパラグアイのチラベルトのように将来の大統領候補ということ。日本人にそっくりな顔をしている。通算245勝。
14 ケニー・ロジャース 1994年 球速は140キロ台の完全なコントロールピッチャー。現在はレンジャースに所属し、今年の快進撃を支えている。通算163勝。
15 デビッド・ウェルズ 1998年 いかつい顔とは反対の投球スタイルで、メジャー屈指のコントロールピッチャー。ワールドシリーズ制覇はヤンキースとブルージェイズで2度体験している。通算202勝。
16 デビッド・コーン 1999年 96年、98〜00年のヤンキースワールドシリーズ制覇をエースとして支えた。昨年メッツで引退。通算194勝。
といった風に完全試合を達成した投手の中には大投手もいるし、平凡な成績で生涯を終えた選手もいる。
必ずしも完全試合投手=大投手ではないわけだ。
ととはいえ、そのことは完全試合の価値を下げるものではない。なにしろ1876年にナショナルリーグができてからの128年間で、いまだ17人しか達成していない記録なのだ。(その間ノーヒットノーランは、192回起きている。)